未だ曇天の上に雨が…。
こんばんは。キモオタです。
(モバイルレジェンド、遂にエピック到達。おかげで昼夜逆転してます)
降りしきる雨の中、まるで行き場を失った猫みたくその場に居座る俺…。
みたいなの想像したことありません?
今の俺はまさにそれだ。
俺はこう見えてエリート。
某有名私立大学の在校生であるカースト上位で爽やかフェイスを持ち合わせてるこの俺がドン底に落ちている理由…それは…。
信じられません…。俺は何度も見返したが徐々に視界がぼやけ自分が泣いていることに気付いた。自分が何年も愛してきた「りんの」に恋人ができたこと…何よりも許せなかった。
今思えば俺は振られっぱなしの人生。
「りんの」に集るハイエナを愛のパワーで殲滅し、時には荒野行動のタイマンでも潰してきた。「りんの」が俺を必要としているのを理解した時、俺の中にいる全ての邪念は消えていく。それ程、俺にとって「りんの」は特別な存在だった。だがしかし、俺はただ俺の中に存在する「りんの」という偶像を崇拝していただけなのかもしれない。憧れや理想は一番遠い存在であると確信をしたのだ。
俺はこんなことも試みたこともある。
『「りんの」の足を舐めたい』
最初は自分の道楽、欲求として試みたが失敗していくにつれて「俺は「りんの」の足を舐めなければいけない」という使命感ができた。天使の足を舐めれるなら我が人生に一片の悔い無し。迸る汗が落ちる中、俺の視線は「りんの」の足から離れられない。それに気付いた「りんの」は俺に向かって「何見てんのよゴキブリ」と罵倒してきた。
気持ちよかった…。「りんの」が険しい顔して罵倒してくれるのが幸せだった。鏡にうつる自分が本当にゴキブリそっくりなのも気にしないくらいオアシスを与えてくれた。
俺は何も言わず「りんの」の足にしがみついた。「りんの」は俺の髪を引っ張り満足するまで殴ってくれた。最後は唾を吐きかけ「このインテリエロスケが。100年早いわ!」と投げかけその場を立ち去った…。
また失敗か…。
知人に「どうしても天使の足を舐めたい。お前はどう思う?」と聞いたところ「当然舐めたい」とのこと。諦めるにはまだ早い…そう思った矢先。
「りんの」に彼氏ができたというのだ。
青天の霹靂。傷口にデスソース。発狂しそうだった。「りんの」を何年間も愛し、尽くしてきた俺よりも他の男と居るなんて…。どうにかなりそうだった。
でも「りんの」はこう言った。
「お前が早く告白してくれないから彼氏作っちゃった」と。
早く告白してくれないから…彼氏作っちゃった…?
ウソだウソだウソだ…。俺がもっと早く告白していれば「りんの」と結ばれていたかもしれないだなんてウソだウソだウソだ。
俺は無意識に俺への告白を待ち続けていた「りんの」を傷付けてしまったとでもいうのか!
なんて最低な奴なんだ俺は…。
「りんの」と行った水族館で「このエイお前に似てる」って言ったあの日も、「りんの」と行ったお化け屋敷で「別に私怖がりじゃないけどビビった時に手握ってくれたね。今日のお前はちょっとだけカッコよかったよ」と言ったあの日も、「りんの」に「今日はお金あるからアイスだけ奢ってあげる」と言ってくれたあの日も、「りんの」と過ごした幸せなあの数年間全て俺が壊してしまったのかと。
「りんの」ごめん。君の気持ちに気付けなかった俺の落ち度。悔やんでも悔やみきれない。今の俺は君とその恋人の輝かしい生活にエールを送りながら過ごしていかなければいけない。
涙が止まらない。だが仕方ない。
俺の中にいる天使はいつまでも天使でいなければいけないのだから…。